DXへの取り組み
①DX推進に向けて
1人当たり名目GDPにおいて、2001年に世界5位だった日本は、2024年には世界39位まで落ち込みました。人口も、2008年の1億2,808万人をピークに急速な減少傾向にあり、2050年には約1億400万人、2070年には約8700万人にまで減少することが予測されています。
この状況の中で日本では「リスキリング(職業能力の再開発、再教育)」が国策になっており、特に企業においては、デジタル技術を活用して業務の効率化を図ることや、製品・サービス・ビジネスモデル等を変革させるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進していくことが強く求められています。
創業以来「未来をつくる人をつくる」を合言葉に企業向けに教育研修をおこなってきた当社も、上記背景を受けて、DX推進・AI活用人材を育成するための研修サービスを2023年より展開。自社内でも生成AIを早期より全社的に導入し、従業員1人ひとりの生産性の向上に取り組んでいます。
DXの推進は単なる技術導入ではなく、組織文化や業務プロセスの変革を通じて、新たな価値を創出する「未来への投資」だと考えています。その中で当社は、お客様の課題やニーズに寄り添い、描かれるビジョンの実現に向けて尽力し続けて参ります。
代表取締役 佐々木 裕子
②DX推進ビジョン
AIが加速する、業務の未来へ。
文明の指数関数的発展による予測困難な現代において、世界は複雑かつ多岐に渡る社会課題を様々抱え、かつ、台頭するAIの影響を受け、人間の存在価値自体が見直されようとしています。しかし、この状況を乗り越え、未来を切り拓いていくのもまた人でしかありません。
当社は、「人を育てることによって国力を上げ、社会に貢献する」ことを経営の根幹に据えております。このビジョンの実現に向け、お客様と共に、AIを活用した研修を通じて、組織の成長を加速させることを事業の柱としています。
また、自社においてもAIを活用した業務改革を積極的に推進しており、その経験と知見を活かして、お客様のデジタルトランスフォーメーション(DX)を多角的に支援してまいります。特に、お客様の組織課題や成長戦略に基づき、最適なAI研修プログラムを提供することで、データとデジタル技術を活用した新たな価値創造を支援し、競争優位性の確立に貢献してまいります。
具体的には、データドリブンなアプローチを基盤に、デジタル技術を駆使することで、従来の枠組みを超えた新たな価値創造を実現します。蓄積された膨大なデータを分析し、そこから得られる知見を意思決定に活用することで、顧客ニーズや市場動向を的確に捉え、革新的な製品・サービスの開発、効率的な業務プロセスの構築、顧客体験の最適化などを推進します。これにより、競争優位性を確立し、持続的な成長と社会への貢献を目指します。
③DX推進戦略
データドリブンな意思決定と高度な自動化を推進し、業務効率化と新たな価値創出を目指し、当社の強みである「データ分析基盤の構築とAIによる予測・最適化技術を活用した業務プロセスの変革」に関する知見と豊富な経験を活かし、企業のDX推進を支援します。
特に、各社の事業特性と課題に合わせてカスタマイズされたAI研修を通じて、データに基づいた課題発見、AI技術の戦略的な導入、そして継続的なデータ利活用による業務改善サイクル構築を支援し、より高い生産性と品質向上、ひいては新たなビジネスモデルの創出を実現できるようサポートします。
お客様のDX支援においては、顧客データ、業務プロセスデータ、市場動向データなどを統合的に分析し、AIによる需要予測、異常検知、パーソナライズされた顧客体験の提供といった具体的な活用を通じて、新たなビジネス価値の創造を推進します。
同時に、自社においても営業データ、開発データ、顧客フィードバックなどの多様なデータを活用したAIによる業務効率化(例:営業活動の自動化、開発プロセスの最適化、顧客サポートの効率化)と品質向上を積極的に進めてまいります。
研修サービスの拡大
弊社のE-learningシステムを使った、生成AI活用の研修サービスをさらに多くの方々にご利用いただけるよう、AIを活用した革新的なサービスを開発し続け、より一層価値のある学習体験を提供していきます。
また、AIを活用して研修アンケート結果を分析し、研修内容の改善点を抽出し、次回研修の質向上に繋げます。具体的には、受講者のAI・データ活用スキル向上のニーズを把握し、今後の研修内容の改善や、より実践的なデータ分析研修の企画に活かしてまいります。
社内AI人材の育成
自社においても営業データ、開発データ、顧客フィードバックなどの多様なデータを活用したAIによる業務効率化(例:営業活動の自動化、開発プロセスの最適化、顧客サポートの効率化)と品質向上を積極的に進めてまいります。
・GWS活用
当社では、業務の効率化と生産性向上を目的として、Google Workspace(GWS)を導入しています。GWSは、Googleが提供するクラウド型の生産性向上ツール群で、Gmail、Google Drive、Google Meet、Google Docsなど、業務に必要なツールが一体となっています。これらを活用することで、社内外のコラボレーションを円滑に進めることができ、ドキュメント管理やスケジュール調整、コミュニケーションの効率化が実現します。また、リアルタイムでの共同編集機能や、各種データのクラウド保存によるセキュリティ強化にも力を入れています。
また、これらのツールは、単なる検索や翻訳に留まらず、顧客データ分析によるマーケティング戦略の高度化、RPAと連携した業務プロセスの自動化、自然言語処理を用いた社内問い合わせ対応の効率化など、具体的なデータ利活用と業務変革を目指した活用を推進しております。
・様々なAI機能のツールを活用
業務の効率化や高度化を目指し、さまざまなAIツールを導入しています。これにより、データ分析、予測、自然言語処理、画像認識などの分野でAI技術を活用し、ビジネスインサイトの提供や作業の自動化を実現しています。具体的には、コンテンツ生成、業務プロセスの最適化など、幅広い分野でAIの力を活かしています。さらに、AIを駆使してデータをもとにした意思決定支援を行い、競争力のあるサービスを提供しています。
・定期的なAIの最新情報についての勉強会を実施
社員のスキルアップと最新技術の習得を目的として、定期的にAIに関する勉強会を実施しています。これらの勉強会では、AIの最新の動向、新しいツールの機能、実務での応用方法まで幅広いトピックをカバーし、社内での知識共有を推進しています。AI技術は日々進化しているため、常に最新の情報にアクセスし、業務に役立つ知識を身につけられるようサポートしています。
・各地のセミナー、展示会等に参加
AIに関する最新技術や市場の動向を把握するため、全国各地で開催されるセミナーや展示会に積極的に参加しています。これらのイベントでは、最先端のAI技術を紹介する企業とのネットワーキングや、他の業界での導入事例を学ぶことができます。また、展示会では、最新のAIツールやサービスを実際に体験し、業務にどう活用できるかを考える貴重な機会となっています。これらの活動を通じて、業界動向に遅れずに対応し、常に新しいアイデアを取り入れることができます。
・社内外でのMTGやセミナーをオンラインで実施
社内外でのミーティングやセミナーをオンラインで実施することにより、効率的かつ柔軟なコミュニケーションを実現しています。特にリモートワークが普及する中で、オンラインツールを最大限に活用し、全国各地や海外のお客様やスタッフともスムーズに情報共有ができる環境を提供しています。これにより、時間や場所に縛られることなく、リアルタイムでの意見交換やディスカッションが可能となり、業務の迅速化と意思決定のスピードアップが図られています。2024年度には、WEB会議用の個室ブースも設置いたしました。
・常時、有料のAIツールを複数個テスト使用
当社では、複数の有料AIツールを積極的にテスト・導入・運用しています。これらのツールは、業務の各プロセスを自動化したり、データ解析を精緻化したりするために使用されます。例えば、AIを使った文書生成ツールや分析プラットフォーム、機械学習を活用した予測モデル作成ツールなど、さまざまな分野で有料ツールを利用しています。有料ツールの導入により、より精度の高い予測や業務の効率化を実現し、顧客満足度の向上や業績の向上を図っています。
④DX推進体制
社内全体でのDX推進に向けて、部署を横断したDX推進に取り組むプロジェクトを立ち上げました。
月に1度以上の頻度で、全部署が集まり、生成AIに関する学習会も実施し、DX推進に必要な基礎知識や、実際の業務での生成AIの具体的な活用法、生成AIツールとそれを用いたデータ分析などの方法を共有しています。
⑤DX推進の指標
1. クライアントの業務改善提案件数
研修後、クライアント企業の従業員が実践した業務改善提案の数と質を評価します。AIを活用した業務改善提案がどれだけ実行され、効果を上げているかを指標として追跡し、企業の生産性向上に貢献しています。提案の実行可能性、効果、革新性を総合的に評価し、業務プロセスのデジタル化の進展を測定します。
2. 研修参加者のスキル向上
AI活用研修を受けた従業員がどれだけスキルを向上させ、業務に応用できるようになったかを指標として設定しています。AI技術やデータ活用に精通した人材を年間一定数育成することを目標とし、研修後の実務での成果をフィードバックし、実行力を高めています。
3. 年間研修実施回数と参加率
デジタル技術に関する最新の知識を常に取り入れるため、年間5回以上のAI関連研修やセミナーに参加することを目標にしています。従業員が学び続けることで、企業内でのAI活用の高度化が進み、業務のデジタル化をさらに加速させます。
4. 自社におけるAI活用の進捗
弊社も自らDX推進に積極的に取り組んでおり、AI技術を業務に導入することで社内の生産性向上を実現しています。社内研修の実施や、AIツールを活用した業務改革により、実際の運用事例をクライアント企業に提供しています。この実績を通じて、クライアント企業のDX推進を支援しています。