株式会社アクティブ アンド カンパニー
グループデザイン本部 経営企画グループ グループ長 岩尾 淳さま
(写真左)
グループデザイン本部 経営企画グループ 高橋 宏行さま
(写真右)
生成AIを業務を加速させるためのパートナーとして捉えることができるようになった
研修を受講にいたる背景
■岩尾様
弊社グループデザイン本部では以前より、本部長の金井を中心に生成AIの進化のスピードに注目しておりました。弊社では人事領域全般のサービスを提供する中で、生成AIとの組み合わせによる新たなサービスや価値提供の必要性を感じたことが、今回の研修のきっかけとなりました。
以前より、特に私自身は業務効率化が課題となっており、法務規定の作成や周知に多くの時間を費やしていました。経営企画部は業務が多岐にわたるため、生成AI活用の必要性を強く感じていました。そこで、情報システム部の協力を得て、Copilot、Gemini、ChatGPTなど、様々な生成AIツールについて情報収集を行っていました。情報漏洩のリスクも考慮し、クローズドな生成AIツールについても3社~4社ほど話を聞き、来期の予算で有料版の生成AIツールを導入しようとしていた矢先、御社の研修を受ける機会をいただきました。
研修を受ける前は、「とにかく始めなければ」という焦りが先行し、具体的なツールの選定も曖昧なままでした。しかし、研修を通して、同じ社内でも部署によって利用目的や必要な機能が異なることに気づかされました。「マイクロソフト製品を使っているからCopilot」というような安易な選び方ではなく、本当に必要なものは何かという視点を持つことができました。
応用編を受けた時、本当にこの研修を受けてよかったと思いました。自分たちが求めていたもの、必要としていたものは、まさにこのような考え方や視点だったのだと気づかされました。
もちろん、研修を受けたからといって全てを使いこなせるとは思っていませんが、研修を通して得られる「気づき」は非常に大きいと感じています。例えば、今まで思いもよらなかった生成AIの活用方法や、ちょっとした質問や聞き方で得られるヒントなど、業務効率化だけでなく新商品開発にも活かせる可能性があることに気づかされました。
研修で得られたこれらの気づきが、この研修を受けて本当によかったと思えた一番大きな理由です。
研修受講前と現在の変化について
■高橋様
私自身も生成AIをよく利用していますが、研修を受ける前は、単に「知らないことを教えてくれる便利なツール」というイメージでした。しかし、研修を通して、『いかに使いこなすか』という点が非常に重要であることに気づかされました。
生成AIは知識をインプットしてくれる便利な存在ではありますが、「質問する側の人間も、生成AIが提示した情報を理解することが重要である」ということを学びました。例えば、生成AIによって出てくる答えの違いや差異を人間側が理解することで、次にどのような質問をすればより業務効率化につながるのか、より正確な答えを導き出すにはどうすればよいのか、といった新たな視点が生まれました。
この研修があったからこそ、このような意識の変化が生まれたと感じています。
受講後、どのように業務やプロジェクトに取り入れていくのか?
■岩尾様
当社では毎年1月と7月にグループ全体のキックオフを開催しており、社長や本部長とも生成AI導入の必要性について話していました。私自身も、グループデザイン本部とは別に、人事コンサルティングと生成AIを掛け合わせた商品開発について以前から考えており、今後も注力していくべき分野だと感じています。
現在、当社はコンサルティング事業部、HRテック事業部、奨学金返済支援事業部など、幅広い事業を展開していますが、労働集約型・知識集約型のビジネスモデルからの脱却が課題となっています。更なる成長のためには、コンサルティングの新商品開発やHRテックの新機能開発が不可欠であり、それを加速させるためには生成AIの力が必要だと感じていました。社長も同様の考えを持っており、キックオフの資料にも生成AIとの掛け合わせの重要性が示されていました。
当社には、HRテック事業を通じて、顧客企業の組織形態や事業体、人事情報などのデータが蓄積されています。これまでは、コンサルティング事業部やHRテック事業部がこれらのデータをもとに、組織活性化や業務効率化の提案を行ってきましたが、分析の精度や方法論には限界がありました。生成AIを活用することで、分析の精度を高め、より高度な提案ができるようになると期待しています。
具体的には、既存の人事コンサルティング、教育・研修、奨学金事業などに生成AIを活用し、新たな価値を提供したいと考えています。特に、コンサルティング事業とHRテック事業、そしてグループ会社の給与計算アウトソーシング事業との連携によるワンストップソリューションの強化に生成AIを役立てたいと考えています。
単に「人事領域のことは全てお任せください」というだけでなく、生成AIによる分析結果に基づいた、より深いコンサルティングを提供することで、顧客企業の成長に貢献したいと考えています。
現在、弊社では貴社の研修を通じて生成AIについて学んでいる初期段階ですが、将来的には生成AIを活用したサービスを提供できる体制を構築し、競合他社に負けない、あるいは並ぶことのできる存在になりたいと考えています。
他の部署での活用方法や次へのステップ
■高橋様
提案書作成など、生成AIを活用する社員は増えていますが、部署によって必要とする情報や生成AIは大きく異なるという現状があります。例えば、提案書作成に生成AIが活用できる一方で、マーケティング部門では、社内データだけでなく外部の情報を取り込んだ生成AIの情報が求められます。
私自身が今携わっている分野では、営業担当者が生成AIをより積極的に活用し、取引先に関する情報をいち早く収集し、営業戦略に役立ててほしいと考えています。
具体的には、現在導入している営業管理ツールと連携させ生成AIの力を最大限に引き出すような展開を検討しています。
このように、部署ごとに必要な情報の要件が異なる中で、それぞれの部署が自部署に合った 生成AI ツールを選択し、社内で展開するケースが増えています。この状況は、研修開始以降、顕著にみられる変化だと感じています。
研修を受けていない方へオススメするとしたら?
■岩尾様
研修を通して、生成AIを単なるツールとしてではなく、業務を加速させるためのパートナーとして捉えることができるようになりました。この気づきは、実際に研修を受けてみないとわからないと思います。もし研修を受けずに生成AIについて学んでいたとしても、実践的なスキルは身につかなかったでしょう。
先日、普段生成AIに触れない年配の女性社員が「この研修は私たちのための研修だ」と話していたことが印象的でした。研修に参加したメンバーは、多くの気づきを得たと思います。
研修を通して、生成AIの活用方法の基礎を習得できたので、あとは実践を重ねてスキルアップしていきたいと考えています。生成AIは商品開発や業務効率化に役立つだけでなく、今後の人事評価にも影響するようになるだろうと感じています。将来的には定期的に研修を受け、生成AIスキルを向上させていきたいと考えています。
■高橋様
業務効率化や自己成長を実感するためには、生成AIを活用した成功体験が重要だと考えています。生成AI活用においては、「本当にこれで良いのか」 と悩みながら手探りで進む状況に陥りがちですが、今回の研修では、適切な進め方や解説を含めたプログラムが用意されており、成功体験への近道だと感じました。
まずは研修で基礎を学び、実際に自分で試してみることで、「効率化できた」 という実感や、周囲からの評価を得やすくなります。これはまたとないチャンスであり、ぜひ多くの人に体験してほしいと思います。